シオン表情50題 >>11-20 ◆戻
絵・颯城/文・天羽 |
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11.苦い![]() わかっていたさ。その瞳が、誰を見ているかなんて。 俺もずっと見ていたんだ。その視線の先に誰がいるかぐらいはわかっていた。 それでも、簡単には諦められなかった。簡単に諦められるぐらいなら、そもそも自分から追っかけたりなんてしない。 でも、アイツが本気だというなら、仕方ないのかな。 大切な二人が、幸せになるというのなら―― |
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12.絶望![]() 深淵の闇の中にいる。 否、ずっといたんだ。今までは、光の中にいるひとのおこぼれをもらっていただけ。 何も変わらないじゃないか。 ただ元に戻るだけだ。 久しぶりだから目が慣れないだけだ。 でも、こんなにも暗かっただろうか。俺のいた場所は。俺のいるべき場所は。 どれだけ見上げても、なにもない。焦がれる光は、もう消えてしまったのだ。一筋の光さえも―― |
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13.悩む![]() うーん、どうしよう。 困ったなぁ。 この前どうしたんだっけ? うーん、一大事だよなぁ、困った困った。 この俺が、薔薇の色を忘れるなんて、なんてこった! 二度続けて同じ色なんてプライドが許さん! あー悩むなぁ……。 |
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14.悦![]() うわぁ……いいのかなぁ…… 無理しなくっていいんだけど? な、なんか俺ってば、愛されちゃってる? ええっ、ちょっと待って〜 わぁ……(絶句) @なにされてんだ、シオン(爆) |
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15.驚き![]() あれ? こんなとこで寝ちゃってるよ。 温室の中は、外よりだいぶあったかいし、花にも人にも優しい環境だよなぁ、確かに。でも、まさか公務時間中に寝ちゃうなんてなぁ、びっくりしたなぁ、もう。 まぁ、嬉しい誤算って感じだなぁ。 なんとなーく俺のテリトリーの中だからこそ寝ちゃったのかな、なんて思うと激しく嬉しいよな、こういうのって。 キスの一つぐらいもらってもいいかな〜。場所代ネ。 |
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16.複雑![]() シルフィスは、強くなった。 俺の背中を、任せられるほどに。 国で一二を争うほどの強さを誇り、迷いのない剣を振るう。 それでも本当のところ、美しさにも磨きがかかったシルフィスを、あまり他の人間の目に触れさせたくはないのだ。 でもそれを云えば嫌がられるのもわかっている。 それに、このキレイなひとが俺のものなんだと自慢したい気持ちがないわけでもないんだ。男心は複雑だ。 |
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17.期待![]() あいつは、裏切らない。 俺の思ったとおりに動き、ときに期待以上の仕事をする。 他の誰よりも、応えてくれる。 だから、たぶん一番信じてるんだろうな、あいつのことだけは。 |
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18.がっかり![]() 「ごめんなさい、明日出られなくなってしまったんです」 心底すまなそうなシルフィスの顔。あーもーわかってるよ、お前のせいじゃないってことぐらいは! 「……わーってるよ。警護の手が足りないんだろ。あいつら帰るまで仕方ないだろ」 シルフィスは、腕も立つし礼儀正しいしおまけに見栄えもすこぶるいいし、要人警護にもってこいなのはよーっくわかる。重宝されてんだろうなぁ。 「そうなんです。ほんとにごめんなさい」 大人としては、ここで拗ねるのはみっともない。わかってるけど、これは俺のなのーっ!、とレオニスの野郎に訴えたくなる気持ちもわかってほしい。 「……奴ら帰ったら一週間ぐらい休みもらってこいよー。お前、働きすぎ」 「いえ、そんな無理はしてないですし」 シルフィスはいい子だ。ほんとにまっすぐで表裏なくて、仕事も大好き。ここで俺がごねるのは、みっともねぇよなぁ。物分りのいい大人のふりするしかないんだろうなぁ、これはさ。 「はー、まぁ気をつけろよ。後でその分デートするんだからなー」 「はい」 かわいい笑顔全開なシルフィスに、いつまでも無愛想にもしていられない。どうせね、惚れたもんの負けなんだよ、わかってるさ。はぁ。 |
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19.企み![]() <微シオレオ……?> 近頃の目標は、いかにしてヤツの笑顔を拝むかってことにある。 策を練るのは日常茶飯事とはいえ、これがなかなかの難題だ。ヤツときたら、年がら年中仏頂面で、かわいい女官を前にしたって、表情筋一つ動かしゃしない。俺からみたら到底信じられないんだが、それがヤツの普通の状態だ。いったいいつあの相好が崩れるのか注意して見ていても、一向に笑顔は現れない。 ハードルは高いほど燃える質だ。ついつい観察に身が入ってしまい、いつしか俺は真剣にヤツを笑わせる作戦を立てていた。 ヤツの弱点は、子供、部下、あとおそらくは亡きマリーレイン王妃。気を許した人間や、無垢な魂にだけ、ふとした瞬間に見せるようだった。 俺自身にはどちらも縁遠く、この作戦の遂行には第三者が不可欠だ。それがちょっと寂しい、なんて思ってしまったのは内緒だ。 |
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20.軽蔑![]() きっと、俺とは価値観がまったく違うのだろう。 こうまでもすべての行動が目に付くのは。 敢えて、直接言及することはないが、向ける視線は冷たいものになる。それを繕おうとは思わない。到底好かれたいと思う相手ではないし、向こうだって俺に笑顔を向けられたいなんてことは欠片も思っちゃいないだろう。 ただ、俺がクライン王国の筆頭魔導士であるということだけが、ヤツにとっちゃ重要なんだろう。信念を持たないやつに興味はない。ただ、その不快な言動に大切な人たちを巻き込んでほしくないだけだ。 |
→お題提供「50 expressions」 |